近年急激に普及しているクラウド会計ソフトは、フリーランス(個人事業主)の強い味方です。会計ソフト1つあるだけで、フリーランスの手間は見違えるほど変わりますよ。
今回は、いわゆるクラウド会計ソフトの主要3社の基本情報を比較した上で、なるべく税金の勉強を詳しくしないで済ませたい方向けにはどれを選んだいいのか、というところまでご紹介します。
私自身が個人事業主でもあることはもちろん、税金 × ITの領域で仕事をしていた経験もあるので、ある程度記事に信頼性は担保できているかなと思います。
本記事で比較するクラウド会計ソフトは、以下の3つです。
- クラウド会計freee
- マネーフォワードクラウド会計
- やよいの会計オンライン
結論から申し上げると、私の主張は以下に収まります。
- 筆者のオススメクラウド会計ソフトはクラウド会計freee
- クラウド会計ソフトは無料から試せるから、全て使って納得できるソフトを選ぼう
本文では、この詳細・理由をみていきましょう。
\本記事でご紹介している3大クラウド会計ソフト/
・感覚で使えるクラウド会計ソフト「freee(フリー)」 ←オススメ!
・個人事業主の支持率No.1「やよいの会計オンライン」
・家計簿アプリでもおなじみ!「マネーフォワードクラウド確定申告」
3大クラウド会計ソフトを料金・サービス内容をフリーランスに特化して徹底比較!
スマートフォンやネットの契約などと同様に、会計ソフトにもプランがある場合があります。個人事業主向け、法人向けとわかりやすければ良いのですが、名称からは判断しにくかったりするのが現状です。
今回は経費管理がそんなに複雑ではないフリーランス向けなので、フリーランス向けのプランの料金のみをピックアップして比較していきます。
ただし、やよいのみはどちらも個人事業主が検討できる価格のため、合わせて掲載しています。
サービス | クラウド会計freee
(スターター/スタンダート) |
マネーフォワードクラウド確定申告 | やよいの青色申告オンライン
(セルフ/ベーシック) |
月額(税抜き) | スターター
980円 スタンダード 1,980円 |
800円 | – |
年額(税抜き) | スターター
9,800円 スタンダード 19,800円 |
8,800円 | セルフ
8,000円 ベーシック12,000円 |
サポート | ・メール
・チャット (スタンダードはチャット返信が早い) |
・メール
・チャット ・訪問(別料金) |
セルフ
・なし ベーシック ・電話 ・メール ・チャット ・画面共有サポート |
補足 | スターターは消費税申告が非対応 | シンプル! | 連携は少し劣る! |
少しずつ差はあるようには見えますが、正直大きな機能差はないといって良いでしょう。大きなところだとfreeeのスタータープランは消費税申告には対応していないということ。
ちなみに消費税申告は課税売上高が1,000万円を超えるかどうかで決まりますので、対象になるかどうかでは一つの判断になるでしょう。
それ以下の方であれば、freeeは基本的にスタータープランで検討するでOKです。
また、補足でやよいに「連携は少し劣る!」と記載はしておりますが、クラウド会計ソフトはどんどん発展して改善が進んでおりますので、現時点でのこの評価もあまり気にしなくてOKかと思います。
クラウド会計ソフトのシェアはあまり気にしない方がいい理由
機能差はあまりないよとお伝えしたところで、さらにシェアも気にしなくてOKという話をしていきます。まずは2018年3月時点の個人事業主・フリーランスのクラウド会計ソフトのシェアを見てみましょう。
やよい | 55.4% |
マネーフォワードクラウド会計 | 21.1% |
クラウド会計freee | 16.5% |
出典:クラウド会計ソフトの利用状況調査(2018年3月末) « ニュースリリース | 株式会社MM総研
この表を見ると、やよい一択だ!となりかねませんよね。でも、そうでもないのです。その理由は「やよいは白色確定申告の分のシェアも含めている」からです。
- クラウド会計ソフトでほぼ自動で帳簿づけが可能なこと
- 青色申告は最大65万円の所得控除があること
を踏まえると、副業で20万ぎり超えた…みたいな確定申告でなければ、できる限り「青色申告」を選ぶべきです。
つまり、正確なデータはないので恐縮ですが、「やよいの白色申告オンライン」分のシェアを除けば、おおきく3社のシェアに差はないということです。
税金は嫌い!経費管理を簡単にしたいフリーランスには「クラウド会計freee」がオススメな理由
機能差もあまりない、シェアも気にしなくてOK、ではどう決めたらいいの?という話ですよね。ここからが本題です。
3つのクラウド会計ソフトをご紹介して、機能差もあまりないとお伝えしていましたが、大きな違いが実は1つあります。
それは、クラウド会計freeeは非常に直感を大切にしているということです。つまり、私たちの身近な小遣い帳など、そんな感覚で帳簿ができてしまうというイメージですね。
だからこそ、「オススメしない!帳簿付け、勘定科目など、経営者として理解しておくべきだ!」という意見もよく拝見するのですが、多くのフリーランス・個人事業主の方は超基本以外不要だというのが個人的な意見です。
例えばフリーランスエンジニアだとして、そんな細かい勘定科目が出てきますか?スキルをあげて売上が上がったところで、複雑化してきますか?
しないですよね。
もう1つ事例です。ハンドメイド作家として、仕入れて作って売るという超基本的なビジネスをしているとします。売上が伸びてきて、経費の勘定科目が複雑化してきますか?
しませんよね。
こういうことです。何か事業をしていて、それが大きくなるに連れてどんどん複雑化するような場合には、確かに細かいところまで徐々に覚えていくに越したことはございません。
ですが現代のフリーランス・個人事業主の多くはその必要はないですし、できれば税金のことは最低限だけで済ませたいというのが本音でしょう。
というところから考えても、私はクラウド会計freeeをオススメしています。
利用してみればわかるのですが、税金の知識がなければないほど、freeeは使いやすいです。
\本記事でご紹介している3大クラウド会計ソフト/
・感覚で使えるクラウド会計ソフト「freee(フリー)」 ←オススメ!
・個人事業主の支持率No.1「やよいの会計オンライン」
・家計簿アプリでもおなじみ!「マネーフォワードクラウド確定申告」
3つのクラウド会計ソフトは全て試してから1つに絞るのがオススメな理由
私のオススメは一貫してクラウド会計freeeなのですが、もっとご自身で確かめたいという方も多いですよね。私自身も、色々触ってみてから納得してクラウド会計freeeに落ち着いてほしいな、というのが正直なところです。
まずは3つお試しで触ってみてから、1つに絞るということをやってみてはいかがでしょうか。なぜこの絞り方がオススメできる理由は大きく2つあります。
理由1:3大クラウド会計ソフトはどれも無料から試せるから
これが最も大きい理由ですね。どのクラウド会計ソフトも、気軽に無料で試すことができます。
継続すると結局は高いお買い物にはなるのですが、じっくりと検討できるような仕組みになっているのでありがたいですね。
ちなみに余談ですがもちろんクラウド会計ソフトは経費になりますので、しっかりと計上しましょう。
理由2:データ移行も可能だから
はじめの無料お試しとは観点が異なるのですが、仮に1つのクラウド会計ソフトに一旦絞ったとしても、取り込んでいるデータは移行可能です。
お家を買うとか車を買うのような大きな決断は実は不要で、まずはこれを使ってみようかな?というレベルで選んでもらってOKです。
ここまでの要旨を改めてまとめると、結局この2点に収まります。
- 筆者のオススメクラウド会計ソフトはクラウド会計freee
- クラウド会計ソフトは無料から試せるから、全て使って納得できるソフトを選ぼう
\本記事でご紹介している3大クラウド会計ソフト/
・感覚で使えるクラウド会計ソフト「freee(フリー)」 ←オススメ!
・個人事業主の支持率No.1「やよいの会計オンライン」
・家計簿アプリでもおなじみ!「マネーフォワードクラウド確定申告」
(番外)インストール型会計ソフトは安定だけど個人事業主にはオススメでない理由
インストール型の難点はなんといっても「パソコン用」というところでしょう。どっしりと構えて、しっかりと帳簿をつける、という感じになってしまいますよね。しかも、その多くはWindowsにしか対応しておりません…時代を感じますね。
上述したような最近のいわゆるフリーランスの方であれば、できればスマホで済ませたい、なんなら自動で済ませたいというところですよね。
現時点ではまだインストール型の方が動作が早いというくらいのメリットはあるのですが、ほとんどそれくらいです。
以下に念の為いわゆる有名どころのインストール型会計ソフトを掲載しておきますが、こんなもんが今まであったんだ、程度に覚えておきましょう。
やよいの青色申告 | 12,000円 | Windows |
みんなの青色申告 | 9,800円 | Windows |
やるぞ!青色申告 | 10,800円 | Windows / Mac |
ツカエル青色申告 | 7,400円 | Windows |
Macの青色申告 | 10,800円 | Windows / Mac |
個人事業主が使うのはクラウド会計でOK!…ですがメリットとデメリットも知っておこう
フリーランスのみなさまが使うのはクラウド会計の中から選択するでOKです。でも、メリットとデメリットは把握しておきたいですよね。
正直2019年1月現在でもすでに、インストール型と比べてのデメリットはほとんどありません。
上述したように、インストール型がまだ動作が早いというくらいというのが印象です。ですが、クラウド会計ソフトも少し前の3G回線で全く動かないというような状況ではなく、比較すると遅いかもなくらいです。
メリットはもちろんたくさんあるのですが、無料で使ってもらえばほとんど理解できるかと思います。例えばこんなところがメリットとして感じられるのではないでしょうか。
- 入力がほとんどないので、誤入力が起こりにくい
- 銀行口座との連携で売上管理も経費管理も自動連携
- クレジットカードとの連携で経費管理が自動連携
- Suicaなどの電子マネーももちろん自動連携
現金取引以外は基本的に作業がなくなると思ってOKです。特にハンドメイド作家さんなどでネット販売を中心にやっている方やブロガーさんなど、インターネットで商売やってるなら、ほとんど自動の恩恵を受けられるはずですよ。
\本記事でご紹介している3大クラウド会計ソフト/
・感覚で使えるクラウド会計ソフト「freee(フリー)」 ←オススメ!
・個人事業主の支持率No.1「やよいの会計オンライン」
・家計簿アプリでもおなじみ!「マネーフォワードクラウド確定申告」
まとめ
いかがでしたでしょうか。3度目の掲載ですが、結論は以下です。
- 筆者のオススメクラウド会計ソフトはクラウド会計freee
- クラウド会計ソフトは無料から試せるから、全て使って納得できるソフトを選ぼう
本日ご紹介した3つのクラウド会計ソフトは、以下からぜひお試しください。
\本記事でご紹介している3大クラウド会計ソフト/
・感覚で使えるクラウド会計ソフト「freee(フリー)」 ←オススメ!
・個人事業主の支持率No.1「やよいの会計オンライン」
・家計簿アプリでもおなじみ!「マネーフォワードクラウド確定申告」
では。