ハンドメイド作家が確定申告をしても扶養から外れない基準とは

ハンドメイド作家が確定申告をしても扶養から外れない基準とは

専業主婦の副業としてハンドメイド販売を始めた方、多いですよね。売上が上がってくる感動の後に待っているのは、税金。

確定申告の基礎的なことはわかったけど、扶養ってどうなるんだ…?扶養から外れないためにはどうすればいいのだろう。本記事は、まさにそんな疑問をお持ちの方向けの記事です。

確定申告が必要になる基準や経費など、きほんの『き』については以下の記事をご覧ください。

関連記事:【初心者向け】売上金額いくらから税金?副業のハンドメイドでも確定申告は必要?

では、早速見ていきましょう。

ハンドメイド作家が確定申告をしても扶養から外れない基準とは

扶養から外れない基準は、確定申告が必要か?の基準と同じく、所得がハンドメイド作家としての所得以外にあるかないかで変わってきます。

また、扶養と一口に言っても、税金と社会保険という二種類の観点で考える必要があります。

以下に、それぞれのパターンで解説します。

専業ハンドメイド作家としての売上のみで、パートなどをしていない場合

まずは税金についてですが、年間の所得が38万円を越える場合に扶養から外れます。

また、社会保険の方はすこし曖昧でして、収入が130万円を越える場合に、社会保険の扶養から外れてしまう可能性がでてきてしまいます。

ハンドメイド作家としての売上以外に、パートなどの収入がある場合

注意したいのはこのパターンです。ハンドメイドと関係なく、まずはやってほしいことが1つあります。

それは、パートなどの他の収入の見込みをできる限り正確に見積もってください。なぜかというと、ハンドメイドの売上とパート収入の兼ね合いで扶養から外れる外れないが変わってくるからです。

ハンドメイドの売上こそ、予測できないものですよね?だからこそ、もう片方のパートなどの収入は、計算できる形にしておきましょう。

具体的には、週3で15時間など、働く量を決めてしまってください。そうすると、月や年間の収入が予測しやすくなりますよね?

やれることといえば、このくらいなのです。その上で、扶養から外れる外れないの基準をいかにご紹介します。

ただし、考え方は専業ハンドメイド作家の場合と同じです。

税金で扶養から外れる基準について

繰り返しになりますが、税金で扶養から外れる基準は、年間所得が38万円以上の場合です。

パートなどの収入には控除額が65万円ありますので、パートの収入 − 65万円 がパート分の所得です。

それに合わせて、ハンドメイド作家としての所得を計算すれば良いのです。

ですが、税金て複雑ですよね。さらにここからもう一分岐があります。それが、確定申告の区分である白色申告か青色申告かの違いです。

白色申告の場合

これは所得の基本の考え方の通りですね。おさらいになりますが、所得 = 売上 − 経費です。これをパート収入と合わせて考えると、

(パート収入 - 65万円) + ハンドメイド事業の所得

ですね。これが38万円以下であれば、扶養から外れるないという計算です。

青色申告の場合

青色申告特別控除が65万円分ありますので、これを税金に関わる所得の計算に含める必要があります。

つまり、(パート収入 - 65万円) + (ハンドメイド事業の所得 - 65万円)となります。

社会保障で扶養から外れる基準について

社会保険については、実は確定申告のほうに比べて基準が曖昧です。と言うのも、基準を超えると扶養から外れる『可能性がでてくる』という塩梅だからです。笑

では、以下に健康保険と年金それぞれについて、解説していきます。

健康保険

国民健康保険をはじめとして、色々な健康保険組合がありますよね。正直、入っている健康保険によって取り扱いが異なります。ただし、多くの健康保険組合は年収130万円以上が基準とのことです。まずは、加入している健康保険組合に問い合わせるところからがスタートしましょう。

健康保険組合によって、差が出るところですので、しっかりと早めに確認することをおすすめします。

国民年金

社会保険の場合の事例で説明した基準と同じく、所得130万円以内であれば扶養に入れるはずです。

国民年金の基準を計算する場合には、収入ではなく所得で考えることができます。つまり、売上から経費を引いた値です。 (参考:国税庁 No.2072 青色申告特別控除)

住民税の控除は各自治体によって基準が違うので注意が必要

最後に、忘れがちな住民税についても触れておきます。

住民税については、お住いの市区町村がそれぞれ課税基準を定めています。課税基準は例えば、35万円、33万円、28万円(所得)などです。

なので所得税はかからないが住民税はかかる、などのパターンも十分にありえます。

こんなに覚えられないよ!とは感じると思うので、この話は頭の片隅にかすかに残しておいて頂ければと思います。

まとめ

いかがでしたでしょうか。各項目について基準がバラバラしているので、今回必要なところ以外は、なんとなく観点だけ覚えておけばOKです。

では。

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