小中規模の事業者に人気のモバイル決済端末であるSquareとCoiney。本記事は、本当のところどっちがオススメなの?という疑問を持った方向けの記事です。
SquareからCoineyに乗り換えた私が、改めてそれぞれの特徴・機能/サービスを比較した上で、タイプ別にどっちがオススメなのか考えてみました。
モバイル決済は進化がめざましくどんどん変わっていくので、最新情報を踏まえて比較しています。
本記事を読めば、ご自身の事業や性格などの特徴を踏まえて、どちらを使うべきかの判断ができるようになります。
それでは、早速みていきましょう。
SquareとCoineyを比較して見えたそれぞれの特徴
モバイル決済端末の利用って、今回解説するSquareやCoiney以外、例えばAirレジや楽天ペイなども含めて、だいたい一緒なんじゃないの?
と思う方も多いかもしれません。実際、基本的なところにサービスの差異がなくなりつつあることは確かです。
しかし、気付かぬところに意外と特徴があるのです。だからこそ、安易に決めずに特徴を知った上で選ぶ必要があります。
それでは、SquareとCoineyの具体的な特徴はどのようなものがあるのかをご紹介します。
Squareの特筆すべき4つの特徴
具体的にCoineyと比較した上でのSquareの特徴は、以下のようなものが挙げられます。
- 申し込みから審査のスピードが早い
- レジ機能が付いている
- 入金サイクルが早い
- サポートが土日も対応
Coineyの特筆すべき4つの特徴
具体的にSquareと比較した上でのCoineyの特徴は、以下のようなものが挙げられます。
- キャンペーン中で端末料金が無料 → キャンペーンを詳しく見てみる
- 電子マネーに対応済み
- 2回の分割払いに対応
- 色々なレジアプリとの連携が可能
Square、Coineyそれぞれに付いての特徴を4つずつ挙げてみました。この後、各サービス/機能について詳細を比較表でご紹介しますが、結局これらの特徴が抽出されるということです。
詳細な比較表をお見せした上で、改めて事業タイプ別にどちらがオススメなのかをご紹介しますので、この時点でも特徴を想像しながらどちらが良さそうかイメージを沸かしていきましょう。
SquareとCoineyの機能やサービスを詳細に比較して表にしてみた
先にこの表から見えてくる特徴を挙げましたが、改めて詳細にみていきましょう。
それぞれの項目について、私のコメントを記載しています。これも、判断基準の一つになるはずです。
項目 | コイニー | スクエア | コメント |
決済方法 | 〇
カード決済、電子マネー、WeChatPay |
△
カード決済のみ、 電子マネー対応予定 |
電子マネーは
今ならCoiney |
初期費用 | 〇
キャンペーン中で無料! |
△
端末費用7,980円。 キャンペーンあれば無料 |
キャンペーン中
なのはCoiney |
手数料 | 〇
(3.24%~3.74%) |
〇
(3.25%) |
売上100万で数千円
程度の違い |
レジ機能 | ×
別のレジアプリを利用 (無料からあり) |
〇
専用のレジアプリが無料 |
そもそもレジアプリがいらない場合も |
利用端末 | 〇
iPhone/iPad/Android端末 |
〇
iPhone/iPad/Android端末 |
差異なし |
入金サイクル | △
10営業日以上 |
〇
最短翌営業日に入金 |
Square早い |
連携できるシステム | 〇
11システムと連携 |
〇
12システムと連携 |
大差なし |
サポート | △
平日に 電話・メール可 |
〇
平日/土日とも 電話・メール可 |
サポートって正直そんなに使わない |
SquareとCoineyの機能/サービス差の全体像がわかったところで、ここからは実際のところどちらを選べばいいのかを整理していきましょう。
ただし例外があります。
それは、どちらもキャンペーン時は端末が無料で、決済手数料以外は無料ということです。つまり、キャンペーンで端末がどちらも無料で手に入れることがあるのであれば、申し込みまではどちらもしておくと良いでしょう。
実際にどちらも操作してみた上で、メインで使う端末を選べば良いという話です。
こちらは例外の話ですので、ここからは現時点のCoineyがキャンペーンで無料、Squareがキャンペーンではなく7,980円かかる前提でお伝えします。
と言いたいところなのですが、結論から言うとこの差がある場合には圧倒的にCoineyがオススメです。
上述のSquareの特徴で、圧倒的にあなたの事業にメリットがある場合をのぞいて、Coineyを選んでまず損は無いはずです。
さてここからは切り替えて、どちらもキャンペーンを行っておらず端末が有料の場合でどちらがオススメかをご紹介していきます。
ただし、Coiney:19,800円、Square:7,980円 と言う設定です。
Coineyと比較してSquareの利用がオススメな事業者の特徴
再掲になりますが、Squareの特徴は以下です。それぞれの特徴が強いメリットになり得るような事業や特徴のある方が、Squareがオススメです。
「申し込みから審査のスピードが早い」がメリットに
例えば、今使っているレジが故障して一刻も早く新しいレジが欲しい時。そんなん時はSquare一択でしょう。
Coineyは端末こそすぐに届くものの、Visa/Masterカードの審査で約1週間弱、そこからJCBなどの審査でさらに1週間、交通系ICカードの審査に当たってはそこからさらに2週間ほどかかりました。
また、思い立って来週末のイベント(コミケやフリマ、ハンドメイドマルシェなど)で決済端末が欲しいと言うような場合もSquareがオススメですね。
「レジ機能が付いている」がメリットに
専用のレジ機能がついていると言うのが特徴と申し上げましたが、これって実はそんなにメリットでは無いんですよね。
なぜなら1店舗であればスマレジなど他のレジアプリも無料で使えるからです。このようなアプリの連携作業をするのがとても億劫で、我こそはスーパーアナログ人間だと言う方はレジ機能が初めからついているSquareは確かにオススメできますね。
「入金サイクルが早い」がメリットに
入金サイクルが早いのもSquareの特徴ですが、経理的にはちょっとわかりにくくなるなあと言うのが私の印象です。
もちろんバイト代のような感覚で早めに現金が入った方が嬉しいことは嬉しいですが、月意外に使わない機能であったりします。
例えば資金繰りにすごい余裕は無いが、店員のバイト代の支払いサイクルも短いことを売りにバイトを募集しているなどの場合にはメリットになり得ますね。
バイトをする側の立場だと、確かにいつでも引き出せるとか2週に1度給料日と言うのは、それだけで人気バイトになりやすいです。
「サポートが土日も対応」がメリットに
このサポート機能と言うのも一見良いのですが、正直あまり使わない方が多いかと思います。家電を使ってめちゃめちゃ問い合わせたりするタイプであれば、メリットになりますね。
そのほかのパターンとしては、そもそも土日しか使うことが無いような事業の場合です。土日のイベントでの出店のみ行っているようなお店の場合で、サポートが無いと心配な方はSquareを選んだ方が無難かもしれません。
以上がSquareを選んだ方が良いタイプのまとめでした。ここまででしっくり来ていない方は、Coineyを選ぶで良いでしょう。
と言っても不安な方も多いかと思うので、改めてCoineyの方も整理します。
Squareと比較してCoineyの利用がオススメな事業者の特徴
繰り返しになりますが、Coineyがキャンペーン中であえてSquareを選ぶのは相当な場合のみですね。
そのくらい、Coineyは魅力です。と言っても、基本機能は上述したように大きな差異があるわけではございません。
「電子マネーに対応済み」がメリットに
まずはこちら。電子マネーに対応しているのCoineyで、確かに現段階では優位です。ただし、Squareが電子マネーに対応するのも時間の問題です。
なので、あくまで現段階で電子マネー対応がよりメリットになるタイプをご紹介します。
- 少額決済の事業の場合
- 回転数がものを言う事業の場合
この2パターンに当てはまるような事業の場合には、即電子マネー決済に対応した方が良いですね。
例えばハンドメイドマルシェ的なビックサイトなどで行われるような販売イベントの場合、かなり電子マネー対応は有効に働くでしょう。
数百円、千円台程度の支払いこそ、Suicaなどの交通系ICカードが使いやすい買い物です。
「2回の分割払いに対応」がメリットに
少額払いで電子マネーが有効とお伝えした側面でもCoineyがオススメなのですが、逆にクレジットカード2回払いに対応していると言う点でも、Coineyがオススメです。
これはつまり、比較的高額めな商品/サービスなどで嬉しい機能ですね。
例えば、美容室や整体/リラクゼーションなどがよくある事業態ですね。個人や小規模事業で高額な事業を行っている場合には、Coineyがオススメできると言えます。
「色々なレジアプリとの連携が可能」がメリットに
Squareがレジアプリがあるのでオススメ!と言うパターンもあるのですが、むしろ好みのレジアプリと自由に連携ができた方が運営しやすい場合の方が多いです。
レジアプリや会計アプリも機能差はそこまで無いことが多いのですが、事業によって合うレジアプリというのは違ったりするものです。
Squareが気に入った!最高!という場合以外は色々なレジアプリと連携ができるCoineyの方が良いはずです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。2019年6月現在のシェアでいうとSquareの方が圧倒的なのは間違いないですが、正直Coineyが2019年は非常に追い上げるはずだとみています。
どちらを使っても良いですが、いち早くキャッシュレス化を進めること自体はオススメします。
では。