ハンドメイド品をminneやCreemaなどのハンドメイド販売サイトで出品する際、値段の付け方に悩んだことがありませんか?
ハンドメイド品を、赤字にならずに利益を出し販売したい方必見の記事ですよ。
実はハンドメイド品の価格設定は実はシンプルで簡単なのです。本記事では、その理由はもちろん、売上/利益をあげるコツまでご紹介しています。
ハンドメイド品の価格設定の方法が実は簡単な理由
ハンドメイド品の値段の付け方は、販売する際に迷う点ですよね。
自分の作品の値段を付けたときに、
- 高いの?
- 安いの?
- 適切なの?
と感じたことはありませんか?
ハンドメイド品の価格は、さまざまな切り口から客観的に考える必要があります。
でも、ハンドメイド品の価格設定は意外と簡単です。
なぜなら、価格設定は、ある程度の知識さえあればある程度機械的に設定することが出来るからです。
価格設定を簡単にするためのポイントを簡単にまとめると、
・価格設定は原価の3〜4倍が基本
・競合調査して売れると確信できる価格設定にする
・時給をイメージして、納得出来る価格なら作り、割に合わなければ作らない
このポイントをおさえると、利益の出る値段の付け方は意外と簡単です。
まずは、原価の内容を知ることから始めましょう。
赤字にならずに利益を出すには、原価計算をして原価/原価率を正確に把握するのがポイント
みなさんは、自分のハンドメイド作品はどのくらいの原価がかかっているのか知っていますか?
ハンドメイド品を作って販売するとき、値段を決めるには、原価がどれくらいかかっているのか知る必要があります。
それは、原価が価格設定の目安になるからです。
では、原価とは一体何のことを指すのかをおおまかに紹介します。原価の見落としがないか、改めて確認してみてください。
- 材料費:作品を作った際に純粋にかかる材料の金額のこと。
- 梱包費:作品のラッピング用品や発送する際のクッション材、封筒など。
- 交通費:作品に関わる全ての材料を購入するためにかかった交通費
- その他:販売手数料、自分のショップの紹介カードやお礼の手紙など。
見落としている原価はありませんか?作品の材料だけでなく、それにまつわる費用も原価となります。
例えば、作品の材料をネットで取り寄せた場合は、その配送料や手数料なども原価に含まれます。
この「原価を正しく把握する」というポイントを踏まえた上で、ハンドメイド品の値段の付け方を解説します。
ハンドメイド品の値段の付け方は原価から利益率を逆算してつけるのがおすすめ
ハンドメイド品の値段の付け方は色々あるのですが、上述した原価から逆算して利益率を考えて値段をつける方法がおすすめです。
色々な条件を踏まえて価格を計算してつけると難しくなるのですが、ハンドメイド品の価格設定は、原価の3〜4倍にするのが基本!と決めてしまうとシンプルで迷いにくくてやりやすいです。
経費の3〜4倍に価格を設定する理由
製作時間や、作品の作る技術料やデザイン料を考え、値段に含める必要があるように思いますよね。考えるべき項目が多くなりすぎると、結局難しくなってしまいます。
さきほどの例をあげると、原価500円の作品の価格設定は、1500円〜2000円くらいが妥当です。
この価格設定を目安にしたときに、時給換算で考えて販売するかどうかの目安にするという方法もあります。
原価500円のハンドメイド品の価格設定が1500円〜2000円が妥当なら、時給換算するといくらになるでしょうか?2000円で販売した場合、製作時間が2時間を越える場合の時給は1000円を切ってしまいます。
また、原価500円がかかっていることももちろん忘れてはいけません。どうしても製作時間が大幅に必要な場合は、ドライに「売るのはやめる」という決断が正解です。
厳しい話になりますが、製作時間がかさんで利益が見込めない場合は、価格設定より販売や製作自体を見直す必要があります。
意外と売れないハンドメイド品の不思議
話は少し変わりますが、ハンドメイド品の値段を安くしても、意外と作品は売れないものです。
これは色々な原因がありますが、一番よく言われている原因は心理的なものなんですよね。素敵な作品やクオリティの高い作品があまりに安価で売られていると、逆に不安になりませんか?
- 安いのには何か理由があるのでは?
- 安い作品はそれなりの価値しかない
といったように、値段の安い作品には、良いイメージはあまりもたれません。
あまりに利益の出ない価格設定にしていると「何かあるんじゃないか」と勘ぐってしまうのがお客さんの心理です。
作品を製作するときはもちろん、価格設定する際にも買い手の気持ちになることは大切です。
利益を出せる!ハンドメイド品の値段の付け方+αのコツ
基本的な値付けの考え方は原価の3〜4倍でOKなのですが、本当に売れるの?という不安はありますよね。
頑張って作成したハンドメイド作品を、利益が出るように値段をつけてしっかりと売るにはどうしたらよいか、私たちがいつも欠かさず行なっているコツを2つご紹介します。
1 市場調査して価格や質を比べた上で、売れると確信できた作品を売る
作品の価格設定をするときに、出品する販売サイトや既製品の類似商品の値段確認をおすすめします。
自分の作品の価値を、自分で感じられるかを確かめるためです。
検索のコツとしては、自分の作品を探すシチュエーションを想定してキーワード検索します。
例えば、春っぽいイヤリング販売する場合は、どのようなキーワードで検索されるでしょうか?
イヤリングというキーワードに、春・お花・ピンク・セレモニーなど春を連想する言葉や、使用するときのシチュエーションをプラスして検索されますよね。
そうして表示された検索結果は、お客さんも目にする検索結果です。自分の作品と比較検討されるはずの同ジャンルの作品価格を確認しましょう。
サイト内のハンドメイド品や既製品とあまりにもかけ離れた値段をつけると売れない場合があります。
必ず市場調査して、売れると確信できる作品を、売れると確信できる価格設定で販売しましょう。
2 複数作品を売り利益率にメリハリをつける
もう一つは、作品1つで完結して考えずに、あなたという作家をブランドとして考える方法です。
どういうことかというと、作品ごとに狙いを変えるのです。作品ごとに色々な役割を持たせられるのですが、私たちが必ず行うのが、購入ハードルを下げてファンに育てるための作品をもつことです。
これはハンドメイド品に限らず、販売業やネットショップで有名な方法で、入り口商品を作るという戦略です。
とにかくこの入り口商品を購入してもらい、あなたという作家のことや作品を知ってもらい、リピーターになってもらうという作戦です。
- 自信作を敢えて利益率低めの入り口作品として販売しファンになるきっかけを作る
- ファンになってもらった方には質も価格も利益率も高めの商品を買ってもらう
このポイントを検討すると、利益もグッと上がる可能性が高まりますので、ぜひお試しください。
まとめ
いかがでしたか?改めてポイントをまとめると、
- 価格設定は原価の3〜4倍が基本
- 競合調査して売れると確信できる価格設定にする
- 時給をイメージして、納得出来る価格なら作り、割に合わなければ作らない
ハンドメイド作品は、市場の適正価格を確認した上で、製作時間・デザイン料・技術料を含めた値段を付けることで初めて利益が発生します。
大切に作った作品の価値を再確認して、次の作品製作の活力になるような利益設定をしましょう。
それでは。